そばの話【その6】

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そばの話【その6】

『蕎麦八徳』

そばを食することによって人体に及ぼす影響から昔から『蕎麦八徳』にもその効用が明記されております。江戸時代の中期から江戸の粋な町人文化によって築き上げられた蕎麦は、今現在も人気の高い健康食品とされています。

非穀美於穀・・・・・五穀ではないが五穀より美味しい

膳中備天地・・・・・お膳の中に自然の全てが入っている

器少饗応厚・・・・・器は少ないがもてなしは厚い

雖食後能進・・・・・食後であっても蕎麦は食べられる

多食腹耗易・・・・・蕎麦は沢山食べても消化がよい

和湯防寒気・・・・・蕎麦湯を飲めば寒気防ぎ

毎日食無飽・・・・・毎日蕎麦を食べても飽きることは無い

実是仙家食・・・・・仙人は露を食べて生きたと言うが実は蕎麦を食べていたと言う

以上『蕎麦八徳』は蕎麦のすべてを語っているものです。