そばの話【その1】

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そばの話【その1】

今回は山形のそばの話をしてみます。

山形そばの魅力とは??

そば王国山形は複数のそば街道から成り立っていて、そのそば街道で食べられるそばといえば種類も食べ方も様々です。
「山形のそばの特徴とは?」と聞かれたら、「様々な種類のおそばがいろんなそば屋で食べられる」、そのバラエティの豊かさにあると思います。
『山形のそばの魅力』は、一回食しただけではわかりません。そばを語るのであれば、山形のいろいろな場所で、いろいろなおそばを食べて頂きたいと思います。そして、「山形のそば」を存分に堪能して頂き、自分に合ったそばを発見し、各々で『山形のそばの魅力』を感じてほしいと思います。

そばの種類

そば屋へ入り何を食べようかとまずお品書きを見ると、様々な種類の『そば』に迷うことと思います。そばの魅力でもお話しました通り、山形では様々の『そば』を食べる事が出来ますので、好みのそばだけ食べるのもよし、その日の気分によって食べ分けても、山形のそばを堪能できます。

そば本来の味・香りをシンプルに味わう・・・
板そば・・・板で出来た大きめの器に、2〜3人前のそばを豪快に盛りつけた、山形独特の食べ方です。昔は、村山地方の農家で農作業の後に酒と大きな長板に盛り付けたそばを振舞う「そば振る舞い」の風習から生まれた食べ方です。

細打ちそば・太打ちそば・・・江戸前の細打ちそばは、辛めの汁に少しつけて、3〜4回噛みしめて一気にすすり込むのと、その際、鼻から抜けるほのかなそばの香りが楽しめます。太打そばは、しっかり噛みしめてそばの歯応えと風味を存分に楽しむことが出来ます。

田舎そば・・・そばの実をすべて挽き込んだ全層粉を使用し、喉越しは粗めですがコシも香りも強く食べ応えのあるそばです。

更科そば・・・そばの実の芯に近い部分のみを使用した、白くツルツルした舌触りでシャキッとした食感が特徴です。ほんのりと甘みがある上品なそばです。

変わりそば・・・更科そばに季節の素材を練りこんだそばです。紅花蕎麦(べにぎり)・春は桜そば・夏は青じそ・冬は柚子きりなどがあります。

昔ながらの伝統もの

冷たい肉そば・・・今や山形名物となったメニューのひとつです。山形県河北町谷地が発祥です。ツルツルのそばとコリコリとした親鶏の食感、地鶏でとった甘みがありコクのある冷たくしても油が固まらない特製のタレが特徴。

山菜そば・・・山形は山菜の宝庫。山形ならではなのが山菜そば。地元で採れた新鮮な山菜をたっぷり使用するので、山菜独特の強い香りが食欲をそそります。田舎そばの上に春は山々で採れた新鮮な山菜、秋になると様々な種類のきのこがのります。山形の自然まるごと感じられる季節のそばです。

その他にも、天ぷらそば・にしんそば・山かけそば・鴨南蛮などもあります。

山形そばいろいろ

そばがき・・・そば粉を熱湯で練りちぎって茹ででたものをわさび醤油やくるみ味噌などに付けて食べる、いたってシンプルなものです。別名「かいもち」とも呼ばれ、豊富な栄養を逃がさず取ることができ、そば粉があれば自宅でも簡単に作れます。

そば懐石・・・そばがきやそばだんご、箸休めやてんぷらなどとセットになっているそばを主とした懐石料理。お店によりメニューが違うのでお好みを探すのも山形のそばを楽しむ方法のひとつです・・・お店によっては、予約が必要な場合もあるので事前に調べてからがおすすめです。

そばずし・・・お米の代わりにそばを使って作る巻き寿司です。酢醤油やわさび醤油などで食べます。ヘルシーで口当たりがよく、お酒のつまみや、食事のしめにも最適です。

山形にはこんなに様々な種類のおそば達が存在します。皆さん是非そば王国山形のそばを食べてみて下さい。