そばの話【その7】

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そばの話【その7】

山形県内『そば街道』の紹介です。

新庄・最上 そば道楽(新庄市)

素材であるそば粉や打ち方へのこだわりがあり、だしには秘伝の味があります。歯ごたえ、喉ごし、舌触りどれをとってもそば通を満足させる自信ががあります。

大石田 そば街道(大石田町)

休日になると、県内外各地から家族連れなど多くの人たちが大石田を訪れます。最上川の流れ、そば栽培に適した気候、そして伝統のそば打ち職人に支えられた大石田のそばをぜひ味わってください。

おくの細道 尾花沢 そば街道(尾花沢市)

俳人芭蕉は「おくのほそ道」の紀行中尾花沢を訪れ名句を多く残しています。市内の有志で結成された、ゆう遊三味会では栽培農家や消費者も参加し、栽培からそば打ちまでの研修を積んでいます。徳良湖周辺のそば畑でイベントも行なっています。

最上川三難所 そば街道(村山市)

最上川三難所そば街道は豊かな最上川の四季と、そばの味を楽しむグルメロードです。大石田から村山市に至る道路沿いを中心に、14軒のそば店が建ち並んでいます。どのそば店でも風味豊かなそばを味わうことが出来ます。

将軍家献上 そばの里天童(天童市)

温泉地として有名な天童は、織田藩の時代には将軍家にそばを献上した、県内でも有数のそばの里です。手打ちそばはもちろん、鴨そばも人気のメニューです。冬期間限定の寒中挽抜そばもあります。

そばの月山めぐり(西川町)

月山のふもと西川町には、名物の山菜そばやそれぞれの技を活かした手打ちそばを出すお店が約40店舗もあります。名水100選にも選ばれた月山の湧水と、寒暖の変化が激しい気候の中で栽培されたそばが、風味豊かな味の理由です。

そば街道やまがた(山形市)

県都山形市には、細打ち更科系の町そばから太打ち田舎そば系まで、そば職人の洗練された技と食材へのこだわりが見られる多彩なそば店が数多くあり、「山形蕎麦研究会」や「愛蕎会」などでの研鑽により、それぞれ特長を競い合ってお客様のニーズに応えております他、市内三十六店舗の有志で作成した「そば街道 やまがた」のマップには、各店のそば情報も満載です。
また、好評の「山めん寒ざらしそば」や山形市西蔵王高原産の「夏新そば」など年間通して美味しいそばが食べられます。

南山形そば街道(高畠町・米沢市ほか)

山形県南部置賜地方に位置する高畠を中心に、米沢、川西地方のそば街道です。そば粉10割の手打ちそばがどのお店でも味わえます。

米沢そば街道

養老三年(719年)「桃の形をした米が降ったので米沢の名が生じた」と言う伝説があります。桃の形とは三角形を意味し、すなわち三稜角のそばの実を表わしており、昔、黒麦とか三角米と呼ばれていたことからもうなずけます。
当初は、そばの実の皮を除き、御飯のように炊いて食べていましたが、中国から製粉技術が伝えられてからは、実を挽いて粉にし「そばだんご」「そばがき」と形を変え、更に江戸時代には現在のような細長いそば、いわゆる「そば切」が誕生致しました。上杉時代には、米沢にも始めて「饂飩屋」(そばや)が現われ、営業するようになりました。
そんな歴史の中で、米沢藩主植上杉鷹山公は、藩の窮乏を救うため、養蚕の奨励(米沢織の発祥)野生の草木の食用あるいは薬用への利用法を広め、自給自足の態勢を築かれました。
一方、米の不作には、年に三回も収穫できる「そば」の栽培を奨められ飢餓の救済に大いに役立ちました。
こうして米沢にも伝統のそばが、定着してきたのです。
質実剛健、質素倹約を唱えた上杉鷹山公のこころが息づく置賜地方。この 鷹山公のこころを引き継ぐそば研究集団「米沢蕎麦暖簾会」など、活発に活動中です。